
無地でも着れるTシャツ『CROSS&STITCH OE1116』
『CROSS&STICH OE1116』というTシャツは、2003年に創業したフェリック株式会社の主力商品です。このOE1116はフェリックの中でも古株であり、実は創業以前から存在する商品でもあります。というのも、元々は裏原ブームでTシャツの需要が高まった時代、当時原宿にあった会社が国内アパレルメーカー向けに開発した商品が『CROSS STITCH OE1116』でした(当時は「&」は入っていなかった)。裏原ブームの終焉もあり、この会社はあえなく倒産してしまいましたが、OE1116に関してはフェリック社が引き継いで販売することになり、現在に至るまで常に第一線を走り続けている商品です。
ポイント1:シャリ感の強いオープンエンド生地と頑丈な襟

『CROSS&STITCH』シリーズでは、オープンエンド糸で織られたシャリ感の強い生地(硬めの生地感)が使われています。洗濯による「よれ」や「くたり」はTシャツにつきものですが、この生地はよれにくく、むしろ「馴染んでいる風合い」に変化してくるのが特徴です。 さらに、襟は2本針縫製仕上げなので、洗濯やハンガーの取り付けによるダメージにも強く、首回りがよれにくくもなっています。ちなみに、このオープンエンド生地は本場アメリカでもTシャツに使用されることの多い生地です。
ポイント2:毛羽立ちの少なさによるプリントとの相性の良さ

プリントとの相性が良いのも『CROSS&STITCH』シリーズの大切な特徴です。毛羽立ちの多い生地だと最初の仕上がりが綺麗でも、洗濯するとしらっちゃけてしまうことがあります。コンマ糸という高級な糸を使用すると、生地の毛羽立ちが少なく綺麗にプリントすることができるのですが、その代わりに値段が高くなってしまします。対して、オープンエンド生地はコンマ糸の柔らかい質感とは全く異なりますが、しっかりとした生地感故に毛羽立ちは少ないです。それによって、綺麗にプリントをすることができ、かつ洗濯による、あからさまな劣化も少ないのが特徴です。
ポイント3:豊富なカラーバリエーション

OE1116はカラーバリエーションも豊富です。他社のTシャツでもカラーバリエーションは様々揃えられていますが、OE1116では、「ディーブブラック_があるのが特徴です。ブラックとディープブラックはパソコンの画面上でみても、そこまで違いがわかりませんが実物を見るとディーブブラックという名前が付いているだけあって、「黒い」です。

こうしたこだわりから、『CROSS&STITCH』シリーズは長く着ることのできるTシャツとしてアパレルメーカーからは認知されており、その他にも、音楽ライブのグッズで「イベント終了後も着てもらいたい」という需要を満たすTシャツとして選ばれることも多々あるようです。オープンエンド生地を使われているTシャツブランドは様々ありますが、この『CROSS&STITCH E1116』は根強いファンが多くいるほど人気のTシャツとなっています。それには「よれにくいこと」や「馴染み感が出てくること」といった長く着ることができる、こだわりが詰まっていることが理由に挙げられます。タグは取り替えられてますが、大手アパレルメーカーにもたくさん採用されているTシャツなので、街に出て洋服を探す際は生地を触ってみたり、襟の仕様が2本針縫製かどうか確認してみるなどして、是非『CROSS&STITCH OE1116』を探してみてください。案外すぐ見つかるかもしれません。

取材制作協力:フェリック株式会社 企画・営業担当野木村様